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北の漂着船 元軍人の漁師を強制送還すると1人83万円かかる (1/5ページ)

 日本海沿岸には毎年、北朝鮮の木造船が多く漂流・漂着しているが、とうとう脱北目的ではない木造船の“漁師”が上陸する事態となっている。彼らは本当に安全な漁師なのか、そして、膨れ上がる対処費用などの懸念について、朝鮮半島問題研究家の宮田敦司氏がレポートする。

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 北朝鮮籍とみられる木造船の日本漂着が相次いでいる。11月だけでも北海道で10人、秋田県で8人の乗組員が警察と海上保安庁に保護・拘束された。このうち、北海道では乗組員10人のうち3人が無人島(松前小島)にあった物品を盗んだとして窃盗容疑で逮捕された。残り7人のうち1人は道内の病院へ入院、6人は札幌入国管理局に引き渡された。

 秋田県で保護された乗組員8人は12月2日、宮城県の仙台空港を経由し、長崎県大村市の長崎空港に到着、同市内にある入国管理施設に移送された。

 現時点では全員が帰国を希望しており、中国を経由して送還されることになると思われるが、果たしてすんなりと事が進むだろうか。

 ◆すべてが「自称」

 海上保安庁や警察に拘束された乗組員の国籍や職業は、あくまでも“自称”である。ただし、北朝鮮の国民全員が持っている「公民証」(身分証明書)を持っていれば詳細が判明する(公民証には、氏名、性別、生年月日、民族、出生地、現住所、血液型が記入されている)。また、軍人の場合は「軍人証」を持っている(軍人証には、氏名、性別、生年月日、認識番号、入隊年月日、現住所、出生地、両親の姓名、血液型が記入されている)。

NEWSポストセブン
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