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【親も知らない今どき入試】「付属校」より「進学校」 保護者に人気がある一貫校ランク、市川がトップ

 来年の中学入試で、人気になりそうな学校はどこか。今週は首都圏301学習塾の塾長、教室長へのアンケートによる「保護者に人気のある中高一貫校」ランクを紹介したい。5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。

 上位校について、塾の講師は「来年の中学入試でも、2020年度の入試改革をにらみ、私学への期待が高まっています。特に大学付属校は入試改革の影響を受けず、内部進学できますから、人気が高い。ただ、改革が大きく影響するのは国公立大入試です。私立大入試は、今までと変わりませんから、少子化で大学に入りやすくなっていき、付属校に進学しなくても難関大に進学できるとの考えもあり、進学校が上位にきているのでしょう」という。

 20年の入試改革は、センター試験が廃止になり、大学入学共通テストに替わる。数学と国語で新たに記述式が課され、英語も4技能(読む、聞く、書く、話す)を問う。「書く」「話す」については英検など外部試験の成績を活用する。

 昔から入試制度が代わるときは、合格実績で私立校が強さを発揮してきたことも影響している。

 トップの市川は、昨年の17位から躍進。今年は東大18人、京大5人、一橋大19人、東京工業大13人、早稲田大148人、慶應義塾大に99人が合格している。

 中学入試でも志願者が多く、3000人近い。志願者が多いため、千葉の幕張メッセの会場でも入試を行っている。

 市川だけでなく、3位に渋谷教育学園幕張と千葉の進学校が上位だった。塾の講師は「千葉には早稲田、慶應、MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)の付属校がないこともあるのでしょう」という。

 7位の千葉にある東邦大付東邦は東邦大の付属校だが、内部進学者は医学部の15人を含み19人で、卒業生の5・1%を占めるだけ。東大4人、京大4人、東北大9人、東京工業大13人、早大69人、慶應に48人が合格。付属校というより進学校か。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

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