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金正恩氏「平昌五輪に参加も」表明は巧妙にしかけられたワナである (1/3ページ)

 北朝鮮の金正恩党委員長はどうやら、韓国の文在寅政権のことを「やりやすい相手」と見ているようだ。理由は色々ありそうだが、文在寅大統領が北朝鮮の人権侵害についてうるさく言わないのは、金正恩氏にとって重要なポイントだろう。

 なぜなら北朝鮮の核・ミサイルの暴走の裏には、国際社会から人権侵害を追及されている問題があるからだ。

 (参考記事:北朝鮮「核の暴走」の裏に拷問・強姦・公開処刑

 文氏はもともと人権派弁護士であるにも関わらず、彼の率いる政権は、北朝鮮の人権問題追及に非常に慎重なのである。

 そしてもうひとつ、文政権が北朝鮮との対話を掲げて誕生したのに加え、平昌冬季五輪を控えているという事情もある。2月9日から始まる平昌五輪は、国際社会が北朝鮮に対する圧力を強める中、韓国が周囲にさほど気兼ねせず北朝鮮と対話できる絶好のチャンスだからだ。実際、韓国政府はそうしたラブコールを繰り返し北朝鮮に送ってきた。

 そして1月1日、金正恩氏は今後1年の施政方針演説に当たる「新年の辞」の中で、南北関係の改善に前向きと読めるメッセージを発した。同氏は、北朝鮮建国70周年の今年、韓国で冬季五輪が開催されることは「北と南ともに意義のある年」とし、平昌五輪に代表団を派遣する用意があると表明。また、「これ以上情勢を激化させてはらない。軍事的緊張の緩和と平和的環境づくりのため共同で努力すべき」とアピールしたのだ。

デイリーNKジャパン
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