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「炎で焼かれる兵士の動画」も…金正恩氏演説の危ないエピソード (1/2ページ)

 北朝鮮の金正恩党委員長は1月1日、施政方針演説に当たる「新年の辞」の中で、次のように述べている。

 「まさに1年前、私はこの席で党と政府を代表して、大陸間弾道ロケット試験発射の準備が最終段階で推進されているということを公表し、この1年間、その履行のための数次にわたる試験発射を安全かつ透明に行って確固たる成功を全世界に証明しました」

 たしかに、北朝鮮が数次にわたるミサイル試射を成功させ、金正恩氏が1年前に語った言葉を証明して見せたのは事実だ。しかし1点、引っかかる部分がある。試射が「安全」に行われたとした言葉だ。

 北朝鮮が過去に実施したミサイル発射実験においては、事故が多発していた様子が観測されている。

 北朝鮮が先月29日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」型を発射した際、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士と思しき人物が、エンジンから噴出された火炎に焼かれて死亡したとの情報が出ている。しかも北朝鮮が公開した映像に、その場面が映っていたという。

 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が北朝鮮国内の複数の情報筋の話として伝えたところでは、北朝鮮の軍内部ではもちろん、テレビでこれを見た人々の間で衝撃が広がっているという。

 (参考記事:【画像】「炎に包まれる兵士」北朝鮮 、ICBM発射で死亡事故か…米メディア報道

 また、北朝鮮は3月22日で弾道ミサイルの発射に失敗した際、発射する前の運搬中か、ミサイルを立てる段階で爆発したとされている。

 米ジョンズ・ホプキンス大学の北朝鮮分析サイト「38ノース」は、同月28日に撮影された、東海岸の元山(ウォンサン)にある葛麻(カルマ)空港の衛星写真を分析。その結果、ミサイル発射台に向かう2本目の滑走路において、110メートル大の爆発の跡が確認されたのだ。

デイリーNKジャパン

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