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「金正恩のウソは誰もが見抜いている」北朝鮮の貿易関係者インタビュー (1/2ページ)

 2017年に国連安全保障理事会が採択した対北朝鮮制裁決議は5本。これは、内戦中にある南スーダンへの制裁決議と並び、また、朝鮮戦争だった1950年に北朝鮮に出された制裁決議4本を上回る。

 制裁決議で課せられた義務を履行するため、世界各国は北朝鮮への禁輸、外交や通商関係の断絶・縮小、北朝鮮労働者の追放など様々な措置を取った。中でも、北朝鮮が貿易の9割を依存している中国は、ほぼ全面禁輸に近いほどの措置を取っている。

 制裁が北朝鮮に与える影響について様々な見方がある中で、デイリーNKは中国の吉林省で貿易業に従事している北朝鮮人男性、ハン・ミョンフン(仮名)さんとのインタビューを行った。

 ハンさんは、制裁品目が次々と増え商売上がったりの状態なのに、北朝鮮当局から「忠誠の資金(上納金)」を送るよう催促され、「お先真っ暗」だと嘆いた。インタビュー内容は次のとおりだ。

 ー昨年12月23日に新たな対北朝鮮制裁決議2397号が採択されたが、貿易関係者の反応は?

 「正直言って死にそうだ。昨年から制裁品目も増えて、中国の検査も厳しくなり、祖国(北朝鮮)に輸出できるものが激減した。そこにさらなる制裁が通ったので、お先真っ暗だ」

 ー北朝鮮国内の雰囲気は?

 「向こう(北朝鮮)にいる親しい同僚は『金正恩氏は嘘ばかりつく。庶民は飢えているのに、豊作だと言ってばかりいるが、そんな言葉を誰が信じるのか?』と言っていた。(体制批判は危険なのに)友人に向かって首領(金正恩氏)批判をするなんて、いかにもどかしい思いをしているかということだ」

 (参考記事:「ミサイル発射映像に炎に包まれる兵士」金正恩氏、目撃しながら大喜びか

デイリーNKジャパン
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