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北、管弦楽団140人派遣で合意 平昌五輪「南北局長級実務協議」

 【ソウル=桜井紀雄】韓国と北朝鮮は15日、2月開幕の平昌五輪へ北朝鮮の芸術団を派遣するための局長級実務協議を板門店の軍事境界線北側にある「統一閣」で開いた。五輪に合わせ、北朝鮮が三池淵管弦楽団の約140人を派遣し、競技会場がある韓国北東部の江陵やソウルで公演を開くことで合意した。韓国統一省が明らかにした。

 協議後に発表した共同報道文で、事前調査のための北朝鮮の先遣隊派遣や、韓国が「芸術団の安全と便宜を最大限保証する」ことも確認した。統一省当局者によると、北朝鮮側は芸術団が陸路で板門店を越え、韓国入りすることを要請、今後、詰めの論議を行う。

 協議には、北朝鮮から女性音楽グループ「牡丹峰楽団」の玄松月団長も管弦楽団長の肩書で出席。玄氏は金正恩朝鮮労働党委員長の信任が厚いとされ、金委員長の元恋人ではないかとの噂も一時取り沙汰された。

 金委員長は自らの肝煎りで牡丹峰楽団を立ち上げるなど音楽公演に力を入れており、北朝鮮が対外宣伝色の強い芸術団派遣問題を優先させた裏に金委員長の意向が働いた可能性もある。

 北朝鮮は15日、選手団や応援団など、派遣全体について話し合う次官級実務会談を17日に板門店の韓国側施設で開くことを提案。対韓窓口機関、祖国平和統一委員会の田鍾秀副委員長ら3人の出席を通知した。

 韓国側はもともと、派遣問題全体の実務会談の15日開催を求めていた経緯もあり、提案を受け入れた。 

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