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金正恩氏に「身も心も捧げる」北朝鮮芸術家たちの悲しき現実 (1/2ページ)

 北朝鮮の金正恩党委員長の妻・李雪主氏がらみの「スキャンダル」によって銀河水(ウナス)管弦楽団(以下、銀河水)が解散させられ、その後継として青峰楽団(以下、青峰)が新設された。

 (参考記事:「芸術団虐殺事件」に隠された金正恩夫人の男性スキャンダル

 銀河水は解散に至る過程で秘密警察・国家安全保衛部(現国家保衛省)の捜査対象となっていた。これは、処刑された芸術団員らが「政治犯」として扱われたことを意味する。また、2015年4月にも銀河水の元メンバー4人が平壌郊外の「美林(ミリム)ポル」という場所で、凄惨きわまりない殺され方で銃殺されたと伝えられている。

 (参考記事:スパイ容疑の芸術家を「機関銃で粉々に」…北朝鮮「人道に対する罪」の実態(1)

 こうした事件の舞台となっただけに、楽団は跡形もなく消し去られてもおかしくはなかった。そうなれば、銀河水の元メンバーらは二度と日の目をみることはできなかったはずだ。 しかし、行き場を失った楽団員たちに対する異例の救済措置として青峰が創設されたのである。

 脱北者で平壌中枢の人事情報に精通する李潤傑(イ・ユンゴル)北朝鮮戦略情報センター代表によれば、このとき、金正恩氏に青峰の新設を提案して銀河水の元団員らを救済したのは、同氏の異母姉・金雪松(キム・ソルソン)氏だったという。

 長らく父・金正日総書記の秘書役を務め、権力中枢で相当なパワーを持っているとされる金雪松氏は、「人材を粗末にしてはいけない」と弟を諭し、これを金正恩氏が受け入れたとされる。

デイリーNKジャパン
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