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【昭和のことば】資生堂CMのフレーズを女子高生が略した「朝シャン」(昭和62年)

 朝シャンとは、朝起きてするシャンプー(洗髪)のことである。本来は洗髪は時間のある夜行われることが一般的だったが、「朝食を抜いてもシャンプーはする」という女子高生が多いとわかり話題となった。朝シャンという言葉は資生堂CMの「朝のシャンプー」というフレーズを女子高生が略したものである。この流行を受け、ちまたの新築マンションなどでは、ハンドシャワーが付いた洗面台が登場した。

 この年の主な事件は、「中国・北京の天安門広場で学生数百人がデモ(天安門事件)」「先進7カ国財務大臣・中央銀行総裁会議(G7)開催」「国鉄分割民営化によりJR(旅客6社・貨物1社)が発足」「ニューヨーク株式市場が大暴落(ブラックマンデー)。世界同時株安」「金賢姫による大韓航空機爆破事件発生」「ロナルド・レーガン米国大統領とミハイル・ゴルバチョフソ連共産党書記長、中距離核戦力全廃条約(INF全廃条約)に調印」「韓国大統領選挙が16年ぶりに行われ、盧泰愚氏が当選」など。

 この年の映画は『スタンド・バイ・ミー』、『プラトーン』。本は俵万智『サラダ記念日』、村上春樹『ノルウェイの森』、安部譲二『塀の中の懲りない面々』など。キヤノンが「EOS650」を発売。アサヒビールが、日本初の辛口「アサヒスーパードライ」を発売した。

 時代はバブル景気の真っただ中。土地や絵画が高値で取引され、企業も好業績を背景に次々と新製品を発売した。高度経済成長とは異質の明るさ。それがこのあと数年の間続いていくことになる。(中丸謙一朗)

 〈昭和62(1987)年の流行歌〉 「命くれない」(瀬川瑛子)「STAR LIGHT」(光GENJI)「六本木純情派」(荻野目洋子)

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