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北朝鮮ご自慢の「馬息嶺スキー場」ってどんなところ? (1/3ページ)

 平昌冬季五輪を契機に、韓国と北朝鮮の対話が進んでいる。9日に行われた高位級会談では、韓国が北朝鮮の馬息嶺(マシンリョン)スキー場で南北のスキー選手の合同訓練を行うことを提案し、17日の次官級会談で合意に至った。

 韓国の統一省関係者は韓国メディアの取材に、昨年、韓国の茂朱(ムジュ)を訪れた北朝鮮のテコンドー演武団に、馬息嶺での訓練を含めた「平和オリンピック構想」について伝えていたと明らかにした。

 また、訓練と五輪は関係がないのではないかという記者からの指摘に対しては「五輪と南北関係の状況を総合的に考慮した結果、合意に至った」と述べるに留まった。

 そもそも北朝鮮にスキー場があると聞き、意外に思う向きもあるかもしれない。馬息嶺スキー場は一体どんなところなのだろうか。

 金正恩党委員長は、北朝鮮東海岸の港町・元山(ウォンサン)が「生まれ故郷」であるというのが定説になっている。そのためか、金正恩氏は元山の開発に並々ならぬ情熱を振り向けているように見える。その表れが元山国際観光特区開発であり、その中のプロジェクトの一つが、馬息嶺スキー場だ。

 2012年春、スキー場の建設は最高指導者の座についたばかりだった金正恩氏の鶴の一声で始まった。そして、お得意の「速度戦」を最大限に駆使、崩壊事故も山崩れも何のその、わずか8ヶ月で工事を終え、同年12月31日にオープンにこぎつけた。当局はその速さを「馬息嶺速度」と名付け、大々的に宣伝した。

 このスキー場は、初心者用を含めて11本のゲレンデがあり、豪華なホテルが併設された大規模なスキーリゾートだ。雪がさほど多い地域ではないため、人工雪を使っている。リフトはヨーロッパから輸入したが、制裁違反に当たるとの指摘もある。

デイリーNKジャパン
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