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【室谷克実 新・悪韓論】「ウリンピック」になってきたぞ 迫る「李明博逮捕」の衝撃、安倍氏訪韓の時期ではない (2/2ページ)

 そうしたなかで、「安倍晋三首相は、平昌五輪開会式(2月9日)に出席するため訪韓する考えを明らかにした」(産経新聞、24日朝刊)という。

 しかし、開会式当日やその前後に、「慰安婦問題に関する韓国の新方針」や、「日本公館前の慰安婦像撤去」「北朝鮮への圧力」「北朝鮮の『核・ミサイル開発』の放棄」といった重大問題をじっくり協議する時間が取れるのだろうか。その協議の結果が「事実上の決裂」になることは目に見えている。

 むしろ、韓国側が望んでいるのは「行事を盛り上げるための外国使節の一員」としての訪韓だ。安倍首相が「行く」と言っても、韓国に「会談のために迎える」用意が整うかどうか。

 いま韓国の政権は、本当は五輪とは関係ない北朝鮮の芸術団(三池淵=サムジヨン=管弦楽団)をどう接遇するかに気をもんでいる。

 そのうえ、韓国の国内情勢は別の分野で緊迫している。

 検察は、前出の李元大統領側近を次々と逮捕し、国家情報院の資金流用や、民間人査察などの容疑で取り調べを進めている。それに対し、李氏が17日、「積弊清算という言葉で行われる検察の捜査に、多くの国民は『保守壊滅を狙った政治工作』であると同時に、『盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の死に対する政治報復』と考えている」と指弾した。

 この発言に対し、青瓦台(大統領府)スポークスマンは18日、「盧氏の死に直接言及し、政治報復などと語ったことに怒りを禁じ得ない」とする大統領発言を伝えた。

 絶対権力者である現職大統領が「怒りを禁じ得ない」と述べたことは、検察に対する指揮権発動と言ってよい。日本の首相が重大懸案を持って訪韓する時期ではない。

 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。著書・共著に『悪韓論』(新潮新書)、『崩韓論』(飛鳥新社)、『韓国リスク』(産経新聞出版)など多数。

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