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韓国との経済協力にかすかな期待をかける北朝鮮の貿易関係者 (1/2ページ)

 韓国と北朝鮮を分断する軍事境界線上の板門店で9日、南北高位級会談が開かれた。南北の当局間対話は2015年12月以来2年1ヶ月ぶりだ。

 会談後に公表された共同報道文では、北朝鮮の平昌冬季五輪への参加、軍事会談の開催、「わが民族同士」の原則による関係改善という3つの合意事項が明らかにされた。

 保守系野党、自由韓国党の洪準杓代表は「北朝鮮の偽装平和攻勢に押され、核兵器完成の時間稼ぎをさせた」などと合意内容を厳しく批判したが、韓国の世論は概ね好意的に受け止めている。

 韓国国民以上に今回の会談に期待を寄せているのが、中国にいる北朝鮮の貿易関係者だ。

 中国のデイリーNK対北朝鮮情報筋によると、遼寧省丹東に駐在する北朝鮮の貿易会社の関係者は今回の会談のニュースを聞き、「わが国の代表団と選手団が敵対国家の南朝鮮(韓国)に行くということは、国際社会との接触を行おうとする試みだ」と期待感を示したという。

 北朝鮮の貿易関係者が、南北関係の改善に大きな期待を寄せるのは、中国への失望感からだ。

 中国政府は、国連安全保障理事会で採択された対北朝鮮制裁決議を履行するために、様々な禁輸措置を取っている。その影響で、中朝間の貿易は著しく滞っている。

 北朝鮮のある貿易関係者は、平壌の本社からパンと菓子を製造する設備を確保するよう指示があり、北朝鮮に輸出しようとしたところ、丹東税関で止められてしまったという。

デイリーNKジャパン
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