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文政権、五輪は招待しながら…首脳会談は消極的 日韓合意テーマ警戒で安倍首相、出席見送り再度浮上もある?

 安倍晋三首相が23日の産経新聞のインタビューで平昌五輪開会式出席にあわせて、韓国の文在寅大統領と会談する意向を表明したことを受け、日本政府は24日、韓国政府に首脳会談開催を打診した。首相の開会式出席を再三求めてきた韓国側だが、日韓合意がテーマになることには消極的なことから、首脳会談には言及していなかった。韓国が会談開催に応じるかは見通せない。

 「『よーい、ドン!』でやってますから」

 外務省幹部は24日、首脳会談の調整は首相が訪韓する意向を表明した後に始まったことを明らかにした。通常、国際会議などの機会に外国首脳を受け入れる場合、接遇国の首脳との会談がセットされることから、別の同省幹部は「当然、首脳会談はセットされるという理解で調整している」と話す。

 ただ、韓国の大統領府と外務省の調整能力は疑問だ。昨年11月に大統領府がトランプ米大統領を招いた晩餐(ばんさん)会で、竹島(島根県隠岐の島町)の韓国側呼称「独島」の名前のついたエビ料理を出したが、韓国外務省は何も知らされていなかったという。昨年12月に日韓合意の検証結果を発表したときも、韓国政府内で意思疎通がうまくいかなかったことがあった。

 日本側が「韓国政府内のキーパーソンがわからない」と嘆く場面も少なくない。それだけに、首相は、文氏と直接対話することが重要と判断したようだ。

 韓国側は、安倍首相が開会式への出席を見送ると報じられると与党幹部にロビー活動を展開し、首相出席を求めてきた。一方、日韓合意で新たな措置を一方的に発表して空文化をもくろんでおり、日韓合意がテーマに上る首脳会談を避けたがっているとされる。首脳会談に応じなければ、開会式出席見送りは再度浮上しかねない。(田北真樹子)

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