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日米で北の密輸“包囲網” 米は船舶6隻など制裁指定、外務省はタンカー写真公表

 日米両国が、北朝鮮の「核・ミサイル開発」阻止のため、密輸阻止に決然とした姿勢を見せた。

 米財務省は24日、北朝鮮船籍の船舶6隻と中国やロシアなどで活動する16個人、北朝鮮原油工業省など9団体を米独自の制裁対象に追加指定した。ドナルド・トランプ米政権は、北朝鮮による制裁逃れの密輸阻止に向け圧力強化を進めており、その一環とされる。

 スティーブン・ムニューシン財務長官は声明で、国連安全保障理事会の制裁決議に基づき「中国やロシアなどで北朝鮮の資金ネットワークに関与している者を標的に制裁を科す」と強調し、国外追放を求めた。

 財務省によると、北朝鮮籍の6隻は輸送船やタンカーで、北朝鮮の海運業者5社が所有。うち1隻は昨年9月に北朝鮮東部元山の港で積んだ石炭をロシア極東サハリン州南部ホルムスクに運搬した。

 日本の外務省も24日、北朝鮮船籍が国連安保理の制裁に反して石油などを密輸するため、洋上で積み荷を船から船に移し替える「瀬取り」を行っていたとして、海上自衛隊が撮影したタンカーの写真をHP上で公表した。政府は国連安保理の北朝鮮制裁委員会に通報するとともに関係国にも情報を提供したという。

 公表した写真は、海自のP3C哨戒機が1月20日午前に東シナ海の公海上空から撮影した4枚。ドミニカ船籍タンカー「Yuk Tung号」が北朝鮮船籍タンカー「Rye Song Gang1号」に横付けしたことから、政府は国連制裁決議で禁止された「瀬取り」を行っていたと判断した。

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