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「額賀降ろし」本格化のウラ 影響力増す吉田氏、就任9年も候補育たず… (3/3ページ)

 吉田氏は年明けから参院メンバーに会長退任を求める方針を説明。その後額賀氏と2人で会い、「月末までに退任を決断してほしい」と通告した。額賀氏は「私には失うものがない」と反論し、いまだ返事をしていない。吉田氏には、9月の総裁選に向け竹下氏が領袖(りょうしゅう)となった方が、首相側や他派と実のある交渉ができるとの思惑もある。

 25日朝に動きを知った額賀氏は、同派の複数の衆院議員に「『現体制で結束して国会に臨もう』と今日の派閥会合で発言してほしい」と頼んだという。衆院側からは「総裁選に向け額賀氏では心もとないが、会長人事を決めるのは参院ではない」との声や、引退後も影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長が「後ろで糸を引いている」と見る向きもあり、疑心暗鬼が広がる。

 一方、参院メンバーはこう吐き捨てた。

 「派閥会長になって9年、有力議員が次々と抜け総裁候補も育っていない」

 吉田氏は25日、周囲に「けんかは勝たなければ意味がない」と語った。かつて最大派閥として権勢をふるった名門は党内第3派閥に落ち込んだ現状を象徴するように分裂含みの局面に入った。(田中一世)

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