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「五輪が北朝鮮に拉致される」開幕前日予定の北の軍事パレードに韓国で批判続出 韓国統一相「相当威嚇的に」

 【ソウル=名村隆寛】韓国で平昌冬季五輪が開幕する前日の2月8日を「朝鮮人民軍創建日」とした北朝鮮が、軍事パレードの兆候を見せていることについて、韓国の趙明均(チョ・ミョンギュン)統一相は26日、ソウル市内での講演で、「大規模な閲兵式を準備しており、保有するほぼ全ての兵器を動員し、相当威嚇的になる可能性が高い」と述べた。

 韓国では、「五輪が拉致されるという懸念が現実になり始めている。傍若無人な北に対し、韓国政府は平身低頭で顔色をうかがうだけ」(朝鮮日報)といった批判が続出している。

 北朝鮮は平昌五輪に選手団や大規模な応援団を送るほか、アイスホッケー女子で韓国と合同チームを結成する。北朝鮮代表団の先発隊とアイスホッケー女子選手団は25日に訪韓しており、韓国に滞在中だ。また、北朝鮮の「三池淵(サムジヨン)管弦楽団」は2月8日に五輪のスケート競技会場がある北東部の江陵(カンヌン)で公演を行う。

 五輪をめぐって“平和的”な南北交流を進めると同時に、北朝鮮は大規模な軍事パレードで米国や韓国を威嚇しようとしている。にもかかわらず韓国政府は、五輪に向けてこれを黙認している。

 このままでは、五輪前日に韓国では北朝鮮の芸術公演が、平壌では大規模軍事パレードがそれぞれ北朝鮮によって行われ、翌9日には五輪開幕式に南北が仲良く合同入場するという奇妙なことが実現してしまう。

 韓国国内では、対北融和姿勢をとり続け、前代未聞の出来事を招いている文在寅(ムン・ジェイン)政権への批判が連日高まっている。しかし、韓国政府は「(平昌五輪・パラリンピックの)期間内に米朝対話が始まるよう導き出し、核問題の解決に転機をもたらせるかが鍵」(趙氏)と現実認識は甘い。北朝鮮になめられ利用されているにもかかわらず、文在寅政権は何も言えない状態だ。

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