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「帳合米」が「張合米」に 世界初の偉業伝える石碑に誤字も…修正できないウラ事情

 世界に先駆けて江戸時代に先物取引を行っていた場所として知られている大阪の米市場。歴史的な偉業を伝える「堂島米市場跡記念碑」(大阪市北区)に刻まれた説明文のうち、正しくは「帳合米(ちょうあい)」とすべきところを「張合米」と記し、約30年にわたって誤った状態であることが分かった。修正をすればよさそうなものだが、そうもできない事情があるようだ。

 説明文が刻まれた記念碑は、堂島川沿いにある。日本証券業協会の大阪地区協会が大阪市で開催された国際花と緑の博覧会(花博)に合わせて1990年3月に建立して大阪市に寄贈した。同じ場所には55年に建てられた稲穂を持つ子供らの像もある。

 堂島米市場は1730(享保15)年、8代将軍・徳川吉宗によって整備された。米の現物を取引する「正米取引」に対して「帳合米取引」と呼ばれる帳簿上の先物取引などが行われ、米価を安定させる効果もあった。米国で先物取引市場ができたのは、130年以上も後だったという。1918(大正7)年には過剰投機で「米騒動」を引き起こし、39(昭和14)年の米穀配給統制法制定で幕を閉じた。

 記念碑の説明文の文字が誤っていることについて、同協会は「『帳合米』は先物取引を表す最も重要な言葉だが、間違っており、大変お恥ずかしい。協会としては所有権が大阪市に移ってしまい、なかなか修正しようとの機運は高まっていない」と話す。

 一方、寄贈を受けた大阪市は「文字の間違いについてはこれまでに指摘を受けており、把握している。正確に伝えるためにも何とかしたい思いはあるが、石に彫られており、修正するのは難しい。全体の作り替えが必要で、そうなると費用もかさむ。何か大きなイベントがあれば予算が下りやすいかもしれない」と説明する。

 2025年に万国博覧会(万博)の招致を目指している大阪。招致を成功させ、早く説明文の修正を図りたいところだが、現状は先物、いや先延ばしするしかないようで…。

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