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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「春」》90年前の銀座線にタイムスリップしてみた (1/2ページ)

 昨年末、開業90周年を迎えた東京メトロ銀座線で、1日限定のタイムスリップツアーが開かれた。開業当時を再現した車両に乗り、約3時間路線を行き来しながら、車内でさまざまなイベントを体験した。 

 参加できるのは、抽選で選ばれた90人と報道関係者ら。なんと4090人もの応募があったという。45倍の倍率だ。当選し、当日参加した85人の年齢層は幅広く、鉄道が好きな小学生と母親、若いカップル、さらに昔の銀座線を懐かしむ年配などといった顔ぶれ。地下鉄好きが集まったこともあり、時には向かい合う座席で初対面の数人が鉄道話で盛り上がることもあった。 

 昭和2年に日本初の地下鉄として、銀座線上野-浅草駅間が開通。当時のポスターには「東洋唯一の地下鉄道」のキャッチコピーが書かれた。 

 今回使われた特別仕様車1000系は、昭和初期のレトロな内外装を再現。木目彫の壁面や、真鍮色のメッキ加工が施された手すり、涙型のつり革など。現代の量産型車両と比べると“インスタ映え”しそうなおしゃれな内観だ。現在、銀座線の40編成のうち2編成の特別仕様車が運行しているので、もし出会えたらラッキーかもしれない。

 内装で最も目を引くのが、ドア付近に設置されている室内予備灯(補助用の照明)。当時、走行用のレール以外の第3のレールから電気を集電する際、一時的に車内の照明が落ちるので、予備電源の予備灯が点くことがあった。

 ツアー中も真っ暗な車内で予備灯が点灯するタイミングがあったが、いつ見られるかわからない上、点くのがほんの2、3秒。カメラやスマホを構えた客は、珍しい瞬間を撮影しようと必死な様子だった。 

 ツアーのハイライトは、“幻の駅”と呼ばれ現在も廃止当時の姿で残る「神宮前駅」や「万世橋駅」ホームの見学。普段は真っ暗で何も見られない場所が、2週間ほどの期間限定でライトアップされた。通常路線でも見ることはできたが、この日はよく見られるよう電車がスピードを落として走行し、ツアー客は車窓から“幻の駅”を眺めた。

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