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蔵王山で火山性微動を観測 草津と同じ警戒レベル1

 日本の百名山にまた不穏な兆候だ。気象庁仙台管区気象台は30日、蔵王山(山形県、宮城県)で火山性微動を観測したと発表した。山頂の南方向が隆起し、火山活動の高まりがみられるという。

 蔵王山で火山性微動が観測されたのは、昨年4月3日以来。噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)は変更しない。ただ、今月23日に噴火した草津白根山の本白根山(群馬県草津町)も噴火前の警戒レベルは1だった。

 気象庁によると、地下の熱水やガスの動きで生じると考えられている火山性微動は28日午後7時28分と30日午前0時44分にそれぞれ1回観測された。坊平観測点に設置している傾斜計で山頂の南方向が隆起する変化がみられ、30日午前4時現在も継続中という。

 馬の背カルデラ内の丸山沢や振子沢では噴気や火山ガスの噴出がみられるといい、気象庁は異変を感じた際には速やかにカルデラから離れるよう呼び掛けている。

 蔵王山は日本百名山の1つで、周辺には温泉やスキー場があり、観光地としても知られる。

 気象庁は、全国に50ある常時観測火山の1つとしている。百名山のうち、常時観測している火山は草津白根山や蔵王山を含めて23ある。

 1867年には水蒸気噴火とみられる火山活動で3人の死者が出た。1940年には小規模な噴火が観測されている。

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