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「オール沖縄」崩壊…「空白の2期8年」に市民NO! 名護市長選で稲嶺が敗北

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設が争点となった名護市長選は4日投開票の結果、移設を進める安倍政権が支援した元名護市議の新人、渡具知武豊(とぐち・たけとよ)氏(56)=自民、公明、維新推薦=が、反対を訴えた現職の稲嶺進氏(72)=民進、共産、自由、社民、沖縄社大推薦、立民支持=を破り、初当選を果たした。稲嶺氏の敗北で「反基地」を貫く翁長雄志知事ら「オール沖縄」勢力は、崩壊の一途をたどりそうだ。

 「本当に勝ってよかった。さらなる沖縄の発展を全力で支援していく」

 安倍晋三首相は5日朝、官邸で記者団にこう語った。市民の理解を得て、辺野古移設を推進する意向も示した。

 名護市長選は、安倍政権と翁長氏による「代理戦争」の構図で、秋の知事選の前哨戦とされた。移設反対の大義としてきた「地元の民意」を崩された翁長氏は、再選に向けて窮地に立たされた。

 「移設問題を強く訴えたが、争点となり得ず、はぐらかされた」

 稲嶺氏は4日夜、記者団にこう語った。

 だが実際は、「移設阻止」一辺倒で、名護市を含む沖縄北部地域を停滞させた「空白の2期8年」に、市民がノーを突きつけた結果といえる。

 共産党など革新勢力の組織的支援を受けた稲嶺氏は「中国からのパンダ誘致」といった仰天政策も訴えたが、市民のニーズとかけ離れていた。パンダは中国へのレンタル料だけで年間1頭1億円とされる。市民生活の向上や経済振興を具体的に訴えた渡具知氏に約3500票差をつけられた。

 「完敗」の背景に、前回自主投票だった公明党が渡具知氏を推薦したこともある。支持母体である創価学会員が現地に入り、本格的に支援した。

 自民党の塩谷立選対委員長は4日夜、記者団に「名護市長選は知事選に向け、大きな影響がある」と語った。「翁長氏包囲網」が形成されつつある。

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 名護市長選開票結果 渡具知武豊氏 20,389票 

           稲嶺進氏   16,931票

           (選管最終、投票率76.92%)

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