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【ここがヘンだよ!日本】参議院のあり方を改革せよ 現状は党議拘束に縛られ、衆議院の議決追認 (1/2ページ)

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 少し前のことになるが、希望の党の結党時に、若狭勝衆院議員(当時)が「一院制」を主要政策と発表したことがあった。この時は、各方面から一笑に付されて尻すぼみとなり、なおかつ若狭氏も衆院選で落選するというオチまでついた。実際、わが国の参議院が本来期待される役割を十分に果たしているかというと疑問が残る。

 わが国に限らず、ほとんどの先進国が「二院制」を採用する理由としては「多数決は決して万能ではなく、間違いを起こす。性質の違う2つの議会を設置して、異なる観点で議論しダブルチェックをする仕組みを設けることで、民主主義が暴走しないようにする」というところにある。

 かつてフランス革命後に設置された「国民公会」は一院制で、行政の役割も兼ねていたため、権限があまりにも強大になりすぎた。結果、権力闘争が激化して、対立する政党がギロチンで有力者を葬り合う「恐怖政治」が横行した。1つの議会に権力を集中させることは、その弊害も大きいのである。

 こうした歴史を考えると、わが国でも「二院制」自体は維持されるべきだと思う。だが、問題は「では、参議院で果たして、本当に衆議院と異なる観点からの議論がなされているのか」ということだ。

 この点、参議院側は「党派性を廃した中立的な議論」や「長期的・基本的な政策的視点を重視した議論」を強化することにより、衆議院とは異なる独自性を発揮する-と主張している。ただ、実際には、お世辞にもその役割を果たしているとは言えず、「参議院は衆議院のカーボンコピー」と揶揄(やゆ)されているありさまである。

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