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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】台湾の大地震はひとごとではない 南海トラフ地震と同じ海溝型、耐震基準引き上げ前の建物の多さ (1/2ページ)

 さる6日夜、台湾で大地震が起きた。襲われたのは台湾東部の花蓮県。花蓮市では4棟の十数階建ての高層ビルが大きく傾いた。死者17人、負傷者は280人を超えた。

 震源は台湾の東方沖18キロのところで、マグニチュード(M)は6・4。100キロ以上離れた台北市や沖縄県南西部でも揺れが感じられた。

 このほかにも、ちょうど2年前の2016年に台湾南部でM6・4の地震で100人以上が死亡している。マンションが倒壊するなどしたのだ。

 じつは、台湾で起きている地震は、日本の南西部で起きる地震の兄弟である。フィリピン海プレートがユーラシアプレートに潜り込むことによってひずみがたまっていき、やがて起きてしまう海溝型地震だ。その意味では、日本で発生が恐れられている南海トラフ地震と同じものなのである。

 この地震による現地での震度は7と報じられている。震度としては一番強いものだ。

 台湾中部では1999年の集集地震(M7・3)で死者行方不明者2500人を超える犠牲者を生むなど大きな被害が出た。この地震のあと、それまでは震度6までしかなかった震度階に7を足した。

 台湾では日本と同じ震度階を使っている。厳密に言えば、震度6までは日本でかつて使われていた0から6までの震度階で、その後に台湾独自に震度7を足したものだ。日本は大被害を生んだ福井地震後の49年に震度7を加えた。