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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「輪」》「政治家よ、ふざけるな!」銃撃事件で強まる高校生の輪 (1/2ページ)

 米国のテレビで女子高生の演説を聞いていて、思わず涙がこぼれた。

 バレンタインデーの2月14日に、南部フロリダ州パークランドの「マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校」で17人が死亡した事件。生存者の高校生、エマ・ゴンザレスさん(18)が追悼集会で、銃規制に取り組まない大人たちに怒りを爆発させた。

 「NRA(全米ライフル協会)からの支援で議席を勝ち取った政治家たちが、何をしても事件を防げなかったと言うならば、われわれは『ふざけるな』と言おう!」

 「法律を強化しても、銃犯罪を防げないと言うならば、われわれは『ふざけるな』と言おう!」

 「銃を持った善人が、銃を持った悪人を止めてくれると言うならば、われわれは『ふざけるな』と言おう!」

 「銃は、ナイフのような道具であり、車も同じく危険だと言うならば、『ふざけるな』と言おう!」

 「子供たちは議論の中身を分かっていなくて、政治の仕組みを理解するには若すぎると言うならば、『ふざけるな』と言おう!」

 ゴンザレスさんは、銃規制反対論者の主張を一つ一つ列挙して、「ふざけるな」と叫んだ。

 事件を受け、ゴンザレスさんら同校の生徒たちが、「米国の銃乱射事件は、この学校で最後にする」と誓いあい、銃規制を目指して草の根運動を行っている。米テレビでは連日のように、インタビューに答える姿が見受けられる。

 心的外傷後ストレス障害(PTSD)に悩まされる生徒も多いとされるが、悲しみに打ちひしがれるよりも、「今こそ行動するときだ」と自らを奮い立たせているという。銃規制に及び腰のトランプ大統領が、学校の安全対策やメンタルヘルス対策を掲げていることにも、「銃規制の問題から逃げているだけだ」と追及を緩めない。

 国民の武装の権利を認めている合衆国憲法修正第2条という「大きな壁」が立ちはだかり、銃規制に向けた議論は何度も失敗してきた。近年は、銃乱射事件が起きても「またか」というあきらめに近い雰囲気が漂い、驚かなくなってきたのが米国の実態でもある。銃規制に向けた動きが停滞する今、米世論を喚起しているのが子供たちだ。

 米メディアによると、事件で亡くなった17人のうち、14人が生徒、3人が教師やスポーツコーチで、子供たちを守って命を落とした人もいるという。生徒は14歳が7人、15歳が1人、16歳が2人、17歳が3人、18歳が1人。まだあどけなさが残る生徒たちの顔写真を見ると、胸が締め付けられる。

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