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【釈量子 いざ!幸福維新】補助金頼らぬ地方再生で「郷土愛」醸成へ 課題は若者の取り込み (1/2ページ)

 「地方再生」こそが、日本の繁栄の源です。国産ワインの人気が上がっているなか、中山間地域において市場に評価されるワインを産出している宮崎県のワイナリーを4日に視察してきました。

 人口約4100人の五ヶ瀬町にあり、2003年に設立された「五ヶ瀬ワイナリー」です。標高約600メートルの雪深い山奥へ、スタッドレスタイヤの車に揺られながら向かいました。

 原料のブドウは、寒暖差の激しい土地と清澄な水に育まれ、地元農家35戸が栽培する品種のみ。甘口の白ワインは、女性的な輪郭を感じさせ、摘み取った果実そのままの凝縮した「臨場感」を想起させてくれました。

 国産ブドウ100%のワインが対象の「日本ワインコンクール」などでも受賞歴があります。

 このワイナリーを語るうえで、五ヶ瀬町出身の宮野恵支配人の存在は欠かせません。宮野氏は大手酒造メーカーの役員でしたが、地元から請われて5年前に支配人になりました。過疎化が進む同町の役に立ちたいという熱意に駆られたのです。

 ブドウは通常の取引価格より高く買い取って地元農家を下支えし、50~60トンだった年間出荷量を流通ベースの100トンまで増やし、売り込みをかけています。

 居酒屋で知り合った水産会社社長との縁も生かしています。提供したブドウの皮などで育てられたカンパチは臭みが少なく、「果実魚」として注目を集めたばかりか、ブランドには、ワイナリーの主力ワインの名前が採用されているのです。

 課題は、若者の取り込みです。35戸の栽培農家は高齢者中心で、40~50代の世帯は数えるほどだそうです。

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