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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】爆発的に増加する“人為的”地震 シェールオイルなど資源採掘で発生 (1/2ページ)

 日本でのガソリンや灯油の価格が、昨年来高くなっている。風が吹けば桶屋が儲かるような話だが、米国で一時減っていた地震が、また増える兆候にある。

 サウジアラビアの政変や産油国の産油量の制限で原油価格が上がった。このため、コスト高で一時は減っていた米国のシェールオイルの生産量が再び高まり始めているのである。

 このところ人間が起こした地震が世界的に増えている。昨年秋に米国の科学雑誌に論文が載ったところでは、過去150年の間に、人間の活動が原因の地震が728カ所で起きた。大半は地震活動がほとんどなかった地域だった。だが、日本のようにふだんから地震が多いところでは、この種の地震が区別できないことが多いから、実数はもっと多いかもしれない。

 世界中で最も多い人為的地震の原因はシェールオイルなど資源の採掘だ。論文によると271カ所で地震が起きた。

 シェールオイルやガスの採掘には水圧破砕法が使われる。この方法は水、化学薬品、砂を混合した液体を高圧で地下へ注入して石油やガスを取り出すものだ。注入した液体が石油やガスを地表へ押し上げるだけではなく、化合物が含まれる有毒な地下水が大量に排出される。

 水圧破砕法が引き起こす地震には、高圧で地下へ液体を注入して地震を起こす直接的なものだけではない。作業で排出される廃水は再び地中に高圧で戻されるので、さらに奥深くにある岩盤の断層を滑りやすくしてしまう。