記事詳細

米、南北“時間稼ぎ”会談に拒絶声明 “共犯”文政権には経済で「鼻血作戦」発動も (1/2ページ)

 韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪は25日、閉幕した。世界中のアスリートによる感動のドラマが展開された一方、北朝鮮の「核・ミサイル開発」をめぐり、政治色が前面に出る「異例の五輪」となった。注目された閉会式での米朝接触はなかったが、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長率いる北朝鮮は「米朝対話を用意」というクセ球を投げてきた。ドナルド・トランプ米政権は「北朝鮮の核放棄」を対話の前提条件としており、警戒態勢を緩めていない。「従北」の韓国を抱き込んだ北朝鮮の「時間稼ぎ」を絶対に許さない姿勢だ。

 大会最終日の25日、北朝鮮代表団を率いる金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長は平昌で、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と約1時間にわたって会談した。英哲氏は、北朝鮮の非道テロを主導してきた首謀者とされる。

 韓国大統領府によると、英哲氏は「米国と対話をする十分な用意がある」と述べ、「南北関係と米朝関係は一緒に発展すべきだ」と表明した。「従北」の文氏も米朝対話の早期実現の必要性を訴えたとされる。

 南北ともに「米朝対話」に前向きな姿勢を示したが、その実現性は極めて薄い。

 米国は対話の前提として、北朝鮮の「核放棄」を求めているからだ。

 米ホワイトハウスは25日、南北会談を受けて、「非核化への第一歩を示しているのか見極める」「(韓国を含めた国際社会は)北朝鮮との交渉結果は非核化でなければならない」との声明を発表した。

 正恩政権との「取引」には一切応じないという、強い意志が感じられる内容だった。

 だが、北朝鮮は「核保有国」への意欲を鮮明に打ち出している。

 朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は23日付の論評で、「いかなる制裁も、挑発も、威嚇もわれわれの核保有国地位を絶対に崩すことはできない」「朝鮮が核を放棄することを願うのは、海水が干上がるのを待つことよりもっと愚かな行為である」と指摘した。

関連ニュース