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のぞみ亀裂「安全」強調も尽きぬ不安 川崎重工、台車削り過ぎの原因は「班長が指示せず」

 日本製への信頼が大きく揺らいだ。昨年12月に運行中の博多発東京行き「のぞみ34号」(N700系)の台車に破断寸前の亀裂が見つかった問題。川崎重工業が2007年に台車を製造した際、緊張感のない作業のなか、鋼材を削り過ぎていたことで起きたことが分かった。大事故に発展する危険もあっただけに衝撃は収まらない。

 JR西日本は2月28日に調査結果を発表し、問題となった台車枠の厚さは、最も薄い箇所で設計基準の7ミリより2・3ミリも薄い4・7ミリだった。

 国土交通省によると、台車構造は、東海道・山陽新幹線の「N700系」のみで採用。今回亀裂が生じた台車以外にも、鋼材の厚さが基準に満たない台車がJR西に100台、JR東海に46台あることも判明した。

 川重は28日、底面の鋼材を削り過ぎたのは「0・5ミリ以上削らないよう、班長が作業者に指示しなかったことが原因」と説明した。

 ほかの車両への影響はないのか。川重によると、JR西のほか、JR東日本や東海、九州の新幹線などをはじめ、東京や大阪などの私鉄車両も製造。台車は在来線や私鉄などJR西と東海のN700系以外は製造作業が異なり、台車枠を削る作業はなく、「安全性に問題はない」というが、どこまで信用していいのか不安は尽きない。

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