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『慰安婦虐殺記録』に大疑義 「新発見ではない」ジャーナリスト・石井孝明氏緊急寄稿 (2/2ページ)

 日本軍側の資料には、朝鮮人慰安婦を殺害した記録はない。前出の調査報告によると、ここで慰安婦18人(=台湾人3人、朝鮮人2人、残りは日本人)が、中国国民党軍の捕虜となっている。これは日本軍が慰安婦を組織的に殺害していない証拠となるだろう。

 北ビルマで戦った陸軍第33軍の参謀、野口省己少佐は手記『回想ビルマ作戦』(光人社)を残している。同著によると、「慰安婦約20人が拉孟で死亡したもよう」という報告に、同軍作戦参謀の辻政信大佐は衝撃を受け、慰安婦などの民間人を後方に下げるよう、反対を抑えて実行した。

 辻は戦史に頻繁に登場する有名な軍人で、有能さの半面、捕虜への残虐行為でも知られる。その彼でも慰安婦を虐殺する発想はなかった。日本軍にその動機はない。

 朝鮮人慰安婦は、戦場近くで戦闘に巻き込まれて亡くなった可能性がある。哀悼の念を示したいが、虐殺の証拠はない。

 ソウル市の記録公表は、騰越の戦いでの日本軍戦死者約2800人や、ビルマ戦線の戦死者約16万4500人の「名誉の問題」に直結する。日本政府は実態を調査して、同市に発表の疑義を指摘すべきだ。

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