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石垣市長選大混戦 保守系現職、保守系前県議、革新系前市議「三つ巴」 自衛隊配備が暗礁に乗り上げる懸念も

 尖閣諸島を抱える沖縄県石垣市の市長選(4日告示、11日投開票)が大混戦となっている。3期目を目指す保守系現職に、保守系前県議と革新系前市議が挑む「三つどもえの戦い」だ。国境の島を激震させている保守分裂選挙の行方は。中国の軍事的脅威に対処する、陸上自衛隊の配備計画が暗礁に乗り上げる懸念も指摘されている。

 「防衛省が計画しているのは駐屯地だ。断じて(他国を攻撃する)ミサイル基地ではない」

 現職の中山義隆氏(50)=自民、公明、維新推薦=は2月22日に開いた総決起大会で、陸自が計画する部隊配備について、こう強調した。「ミサイル基地」と呼んで危機感を煽る革新勢力を批判する一方、支援を得る公明党が部隊配備に慎重であることに配慮したといえる。

 配備に理解を示しながら積極的誘致は否定する中山氏と異なり、前自民党県議の砂川利勝氏(54)は推進派だ。ただ、現在の予定地は「住民の理解を得られない」として、白紙撤回を公言し、差別化を図る。

 砂川氏が自民党から除名されても出馬を決意した背景には、中山氏との政策的対立に加え、「過去の県議選の対応などを発端とする『感情的もつれ』が大きい」(地元関係者)とされる。

 保守同士の亀裂が深まれば、革新系が勝利する可能性も否定できない。

 前市議の宮良(みやら)操氏(61)=社民、社大、共産、自由推薦=は「ミサイル基地はいらない」と陸自配備に反対し、翁長雄志知事を中心とした「オール沖縄」勢力の支援を受ける。2月24日の街頭演説では、共産党の小池晃書記局長と並び立ち、支持を呼びかけた。

 石垣島を拠点とする日刊紙「八重山日報」編集長の仲新城誠(なかしんじょう・まこと)氏は「砂川氏が中山、宮良両氏の支持票をどれだけ取り込むかがカギを握る。宮良氏が勝てば『赤い革新市政』に逆戻りし、尖閣諸島が今まで以上に中国の脅威にさらされかねない」と話している。

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