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南北で“制裁破り合意”か、正恩氏が韓国特使と面会 「非核化」無視なら国際社会への裏切りに (1/2ページ)

 キナ臭い情勢になってきた。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が5日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の「特使団」と面会し、「満足な合意」をみたというのだ。国際社会の経済的圧力にあえぐ北朝鮮は、「従北」の文政権を通じて制裁破りを狙っていた。南北首脳会談実施を「エサ」に支援を約束させた可能性もある。ただ、ドナルド・トランプ米政権は「(北朝鮮の)非核化は妥協できない問題」とクギを刺していただけに、合意内容が注目されそうだ。

 「金正恩委員長は、南側の特使から首脳対面に関連する文在寅大統領の意を伝え聞いて意見を交換し、満足な合意をみた」

 北朝鮮の朝鮮中央通信は6日朝、正恩氏と韓国政府の特使団との面会について、こう伝えた。

 同通信の報道からは、特使への厚遇ぶりがうかがえる。正恩氏は韓国側のメンバーを「熱烈に歓迎した」とされ、記念写真も撮影したという。

 正恩氏が、ここまで歓迎の様子を示すのは異例だ。昨年11月、中国の習近平国家主席の特使として、宋濤・共産党中央対外連絡部長が訪朝した際には会談に応じなかった。韓国政府にも昨年末までは、国営メディアを通じて非難を繰り返していた。

 北朝鮮の変化の裏には、国際社会が積み重ねてきた制裁が効果を上げ始めている可能性が高い。

 国連安保理は昨年12月、北朝鮮の「核・ミサイル開発」放棄に向けた「最強制裁」を採択した。北朝鮮への石油精製品の輸出を9割近く減らす内容で、北朝鮮は密輸に頼らざるを得なくなっている。洋上で船から船へ石油などを移し替える「瀬取り」をしていることが、日米当局などの調べで明らかになっている。

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