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【山口那津男 本音でズバッと】羽生選手に国民栄誉賞授与へ 被災地に勇気、人間性への栄誉賞 (2/2ページ)

 国会は、舞台を参院に移し、連日の予算案審議が続く。「働き方改革国会」と銘打ったばかりに、裁量労働制をめぐる厚労省のデータ不備がやり玉に挙げられている。

 衆院の審議で、本来、比較してはならないデータをもとに、裁量労働制を拡大する理由とするかのような説明が誤解を生み、安倍首相はこれらの答弁を撤回した。

 その後も出るわ出るわ、不適切とされるデータは約500件にも上る。なぜ、小出しに不適切データが出てくるのか不思議でならない。厚労省は信頼を失墜したと言っても過言ではない。

 安倍首相は、2018年度予算案の衆院通過に合わせて、「働き方改革法案」から裁量労働制に関する部分を削除するよう、与党の幹事長らと確認し、加藤勝信厚労相に指示を出した。さらに、裁量労働制の実態について厚労省がしっかり把握し、そのうえで議論をやり直したいとした。

 妥当な決断である。「腐ったみかん」を放置すれば、みかん箱全体に広がる。国民の不信が法案の他の部分に広がっては「長時間労働の是正」や、「同一労働同一賃金の実現」など働く方々に必要な部分まで日の目を見なくなってしまう。

 厚労省は、今度こそ丈夫な「転ばぬ先の杖」を用意してもらいたい。(山口那津男・公明党代表)

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