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北朝鮮へ帰り「金日成お面」問題で叱られている美女応援団 (2/3ページ)

 しかし、河議員は13日に出演したラジオ番組で「金日成主席の若い頃の顔であることは確実だ」「金正恩(党委員長)は新世代偶像化を北朝鮮ではなく韓国で実験した」などと主張し、仮面の使用は金与正氏が決定したものだと主張した。

 これに対して脱北者から異論が相次いだ。韓国で北朝鮮の伝統芸能を紹介する活動を行っている平壌民族芸術団の代表で、2001年に脱北したチョン・パリョン代表は朝鮮日報の取材に「北朝鮮で金日成氏の写真や絵を少しでも破損させたら即決で処刑の対象となる」として、金日成仮面説を否定した。また、コリア先進化連帯のキム・グァンイン所長も、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)の取材に、特定人物を念頭に置いて作ったお面ではないだろうと述べた。

 実際、北朝鮮において金氏一家の肖像画は命より大切なものとされ、事故や災害の際に命を投げ出して守ったという「美談」が紹介されることもある。それほど大切なものを切り取ってお面にするとは考えられないということだ。

 (参考記事:「将軍様の肖像画」と一緒に高校生を溺死させる北朝鮮の思想教育

 一方、北朝鮮の国家保衛省(秘密警察)での勤務経験がある脱北者はRFAの取材に、お面は北朝鮮のアニメ「少年大将」の主人公の顔を現代風にアレンジしたものではないかと見ていると答えた。

 一連の議論に関連して東亜日報は、北朝鮮筋の話を引用し「北朝鮮当局は『ゴタゴタを起こした』として(応援団の責任者に)大目玉を食らわせたという。南の住民にもっと寄り添えという指示も下した」と報じた。北朝鮮が、韓国に対してかなり気を使っている様子が垣間見える。

デイリーNKジャパン
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