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【勝負師たちの系譜】“強運”羽生善治が制し名人戦へ A級初6者プレーオフ  (1/2ページ)

 今期名人戦の挑戦者を決める、A級順位戦最終一斉対局は、静岡市の「浮月楼」で行われた。

 徳川家康公が、初代名人大橋宗桂に将棋所を認め、50石の扶持を与えたところから、静岡市は名人発祥の地として、静岡市が誘致したものだ。浮月楼は15代将軍、徳川慶喜の住居である。

 最終戦の時点でトップを走るのは、6勝3敗の久保利明王将と豊島将之八段。空き番の羽生善治竜王・棋聖が6勝で待ち、5勝の稲葉陽八段、広瀬章人八段、佐藤康光九段にも可能性がある状態だった。

 それにしても6勝が2人負け、5勝陣がすべて勝って、6人のプレーオフになるなどは、作っても簡単にできないこと。無論、史上初である。

 これが確定した瞬間、私は1985年度のA級順位戦を思い出した。今回と同じく11人のリーグで、全員が6勝から4勝という、今期以上の大混戦。私はその前期、2勝6敗で残留(降級1名)したものの、その年は4勝6敗で降級(3名)したのだった。

 今期は降級者も注目されたが、リーグの順位3位の渡辺明棋王が4勝で降級となったのは、驚きであった。

 85年度のプレーオフは3人で戦われ、前年度に病気休場した大山康晴15世名人が、挑戦者となったのだった。

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