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【菊池雅之 最新国防ファイル】南西防衛体制の抑止力強化の要「第8師団 機動師団化改編」 (1/2ページ)

 2018年は、陸上自衛隊創設以来の大改編が断行される年となった。

 その代表となるのが、「陸上総隊」の新編だ。これは陸自を一元化する司令部機能である。陸上総隊の下に、これまでのように5つの方面隊および直轄部隊が置かれ、それぞれを統括する。

 また、海上自衛隊の自衛艦隊、航空自衛隊の航空総隊、在日米軍司令部などと横軸を通すことにもなるので、よりシームレス(=継ぎ目なく)、かつスピーディな対応が可能となる。

 各方面隊の下には、9個師団および6個旅団と、計15個の部隊が編成されているが、この中のいくつかを「機動展開能力強化型」に改編する。

 その先駆けとなったのが、熊本県、宮崎県、鹿児島県の防衛警備を担当する「第8師団」だ。3月27日付をもって、日本初の機動師団へと改編された。これを記念し、同月31日に、師団司令部のある北熊本駐屯地のグランドにて編成完結行事が執り行われた。

 機動師団が目指すところは、即応能力の高さだ。従来のように、管轄区域内の防衛警備や災害派遣を担当するが、有事となれば、日本中どこへでも展開していく。

 そこで、フットワークを良くするため、第8戦車大隊と第8特科連隊を廃止した。機動力に欠ける戦車と大砲を切り捨てたのだ。ただし、これらは攻撃能力が高く、野戦には欠かせない装備であるので、必要とあれば、西部方面隊(熊本駐屯地)直轄部隊である西部方面戦車隊、西部方面特科連隊から支援してもらう。

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