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憲法改正に水差す自衛隊 空自からもイラク日報 「組織で重要性共有されていないなら情けない」 (1/2ページ)

 「不祥事の連鎖」が止まらない。陸上自衛隊に続き、航空自衛隊でも、「存在しない」とされたイラク派遣部隊の日報が見つかったのだ。防衛省・自衛隊の幹部が連日謝罪する異常事態に、野党は「組織的隠蔽(いんぺい)だ」と追及姿勢を強める。ずさんな文書管理に対する不信感を払拭できなければ、「自衛隊の明記」が焦点となる憲法改正論議も前に進まない。自衛隊OBらは猛省を促している。

 「防衛省・自衛隊に対する国民の信頼を揺るがす、極めて大きな問題であり、大変強い危機感を抱いている」

 小野寺五典防衛相は6日夕、幹部職員を緊急招集し、文書管理の徹底を指示した。

 小野寺氏自身、日報をめぐる失態を受け、この5日間で3回、謝罪を繰り返した。5日には山崎幸二陸上幕僚長が、6日には丸茂吉成航空幕僚長も陳謝した。

 新たに航空幕僚監部から見つかった日報は、空自派遣部隊が2004年3月6~8日に作成した3枚。空幕運用支援課のパソコン共有フォルダーにある「週間空輸実績」に保存されていた。昨年の調査で細部を確認せず、見落としたという。

 一体、自衛隊はどうなっているのか。

 関係者は「統合幕僚監部が調査を指示する際、『国会からの要求』『大臣の指示』という点が曖昧になり、文書探索が甘くなったのではないか。根底に、文書管理や情報公開、国会審議に対する意識の低さがある」と指摘する。

 自衛隊OBも厳しい視線を注ぐ。

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