記事詳細

【小池百合子 強く、そしてしなやかに】液体ミルクの国内販売に道、女性視点の防災対策充実へ (1/2ページ)

 震度7を2度観測した熊本地震から、16日で2年を迎えた。前震と本震の激しい揺れによる犠牲者は50人に上り、避難生活の影響などで亡くなった「震災関連死」にあたる方々は、200人を超える。改めてご冥福をお祈りするとともに、すべての被災者に心からお見舞いを申し上げたい。

 私は、2年前と昨年4月の2回、熊本県西原村の「阿蘇こうのとり保育園」を訪れた。壮絶な経験の直後に、はにかみながらも笑顔で迎えてくれた園児たちには、感謝の言葉しかない。

 地震発生時、衆院議員だった私は、未来を担う子供たちを命がけで守ろうとする母親の姿を見て、常温でそのまま飲める乳児用液体ミルクを救援物資として届けた。

 液体ミルクは、150日程度の長期保存ができる。粉ミルクのようにお湯で溶かし、哺乳瓶を煮沸する必要もない。災害時は、水やお湯が十分に手に入らなかったり、母親が授乳できる健康状態になかったりするため、その役割は大きい。

 モノがあふれる日本で、なぜこうした便利な商品が普及していないのか。乳児用の製造規格基準が「粉ミルク」しかなく、国内で作っていないためだ。海外から輸入する際は、関税が障害となる。例えば、約200円の商品は運賃や保険料に加え、関税がかかると約470円にもなる。

 「乳児用液体ミルクの普及」を公約にしてきた私は、2016年8月の都知事就任後、製造や保存方法などのルール作りを国に働きかけてきた。内閣府や関係団体との議論をへて、今年3月の厚生労働省の会議で、省令改正案が了承された。ようやく日本でも、液体ミルクの販売に向けた道が開けたのだ。

zakzakの最新情報を受け取ろう