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【永田町・霞が関インサイド】安倍首相、日中韓首脳会談控え「バーゲニング・パワー」掌中に (1/2ページ)

 安倍晋三首相と、ドナルド・トランプ米大統領が18日午前(米国東部標準時間)、ゴルフに興じている映像を見たとき、昨年2月に聞いた話を思い出した。

 トランプ氏の別荘「マールアラーゴ」の執事が、筆者の友人の米国人記者に語ったことだ。トランプ氏はゴルフをする際、白か赤のいずれかの帽子を被るが、赤の場合はおおむね機嫌が悪い時である、と。

 この日、トランプ氏は赤の帽子だった。前日の日米首脳会談は不調に終わったのかと、心配した。

 だが、それは杞憂(きゆう)に終わった。同日夕の両首脳の共同記者会見で、トランプ氏が語ったことからも理解できる。

 通訳を交えた安倍・トランプ会談、日米双方5人の側近が出席した少人数会合、そして実務責任者も含めた拡大会合を行った3回の首脳会談のテーマは、北朝鮮問題と通商・貿易問題であった。

 結論を先に言えば、北朝鮮問題はトランプ氏から「満額回答」を得たうえに、懸念された通商・貿易問題でも超キツイ対日注文は出なかった。

 前者は、安倍首相が「拉致と核・ミサイルの包括交渉」を求めたのに対し、トランプ氏は完全に受け入れたのである。

 後者についても、トランプ氏はTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)復帰には不満があると述べたが、日本とのFTA(自由貿易協定)交渉開始要求は思っていた以上のゴリ押しはなかった。無難にかわしたといえるだろう。

 では、なぜ「日米、通商協議難航も」といった事前の懸念が現実のものとならなかったのか。

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