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【高橋洋一 日本の解き方】朝鮮戦争からみた半島情勢 終結後に統一狙う北と韓国、非核化へ日本の役割大きい (1/2ページ)

 4月の南北首脳会談で韓国と北朝鮮は、両国の戦争状態を終結させることで合意した。朝鮮半島の場合、1950年に戦争が勃発し、現在も休戦状態だ。つまり、終戦ではなく、今も戦争状態なのだ。

 朝鮮戦争を振り返ると、米軍を中心とする国連軍と、中朝連合軍の戦いだったことが分かる。

 先の南北首脳会談は板門店(パンムンジョム)で開かれたが、そこは、国連軍と朝鮮人民軍が境界線を隔てて対峙(たいじ)している。国連軍司令部は今でも韓国にある。

 日本には米軍が駐留しているが、実は国連軍もいる。米軍の横田基地には国連軍後方司令部があり、日本は、オーストラリア、カナダ、フランス、ニュージーランド、フィリピン、タイ、米国、英国の8カ国と国連軍地位協定を締結している。横田基地には、日米の国旗とともに、国連旗が立っているのだ。

 朝鮮戦争については、休戦協定を確認すると、戦争当事者がみえてくる。

 休戦協定には、金日成(キム・イルソン)朝鮮人民軍最高司令官、彭徳懐(ホウ・トクカイ)中国人民志願軍司令員、クラーク国連軍総司令官、南日(ナム・イル)朝鮮人民軍代表兼中国人民志願軍代表、ウィリアム国連軍代表の5人が署名している。

 朝鮮戦争が終戦していないので、南北朝鮮は依然として分裂国家のままだ。東西ドイツや南北ベトナムは、すでに統一されたが、南北朝鮮は冷戦構造がそのまま維持されている唯一の地域だといえる。