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【勝負師たちの系譜】七冠と永世七冠の違いは? 永世七冠祝賀会で驚いた羽生氏の人間性 (1/2ページ)

★永世七冠祝賀会

 「七冠は分かりますが、永世七冠とは何ですか」と聞かれたことがある。

 七冠は囲碁の井山裕太氏のように、7つあるタイトルを独占することだから、誰でもわかる。

 永世七冠はタイトル別に規定の回数を取る(防衛する)と、永世称号を名乗る(原則引退後)ことができ、すべてのタイトル戦で永世(王座は名誉)称号を得ることである。

 羽生善治竜王・棋聖は19歳で竜王のタイトルを獲得して以来、1996年、25歳の時に七冠制覇を達成した。これ自体も前人未到だが、この時点での永世称号は、永世棋王(連続5期)と永世棋聖(通算5期)の2つだけ(でも容易ではないが)だった。

 最後に残った永世竜王(連続5期か、通算7期)は、2008年にも達成するチャンスがあったが、当時の渡辺明竜王との永世を賭けた勝負に敗れ、昨年暮れ、10年越しで永世七冠を獲得したのだった。実に初タイトルから28年の月日と、99回のタイトル獲得を費やしての達成だった。

 この5月10日、東京・帝国ホテルで行われた永世七冠と国民栄誉賞のパーティーには、950人もの人が集まった。

 タイトル戦を主催する新聞社の代表をはじめ、京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長、囲碁の井山七冠や、将棋文化振興議員連盟の方々など、各界からお祝いに大勢の方が駆け付けた。また安倍晋三首相やプロ野球巨人の長嶋茂雄終身名誉監督、将棋文化振興議員連盟の山東昭子会長からも、お祝いのメッセージが届いた。

 各社の代表の一言の中には、羽生がタイトル戦の旅館にAIとチェスの2冊の本を忘れたことがあり、タイトル戦にこの本を持ってきたことに感心したという話もあった。

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