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【勝負師たちの系譜】狭き門抜け…高見六段、C級2組の若手が一気にタイトル保持者に 叡王戦 (1/2ページ)

★叡王戦(2)

 叡王戦は棋界唯一の、段位別による予選方式を採っている。

 段位ごとに16人の本戦に進める人数が決まっていて、九段が5人で八段は3人だが、七~五段までは2人。金井恒太六段と高見泰地六段(予選時は五段)は、狭き予選を抜けた後、本戦を勝ち上がっての七番勝負だった。

 金井が勝った相手は、佐藤天彦叡王、佐藤康光九段、行方尚史八段。高見が豊島将之八段、渡辺明棋王、丸山忠久九段と、どちらも申し分ない相手だ。

 新棋戦の第1期は、横並びからスタートするため、今回のように本命と言われる棋士がすべて倒れ、若手同士の対決となることが稀にある。

 例えば2001年度から新たに挑戦制となった(現在は各期優勝制)、朝日オープン将棋選手権五番勝負は、杉本昌隆六段-堀口一史座(かずしざ)五段(いずれも当時)で戦われた。

 昨今は佐藤天彦名人、菅井竜也王位、中村太地王座など、若手のタイトル獲得者が増え、その流れとも言えるが、若ければ誰でもタイトルを取れるわけではない。やはり普段から勝率が良く、仲間から一目置かれる存在であることが条件だ。

 叡王戦や過去の電王戦は、平泉の中尊寺や、函館の五稜郭など、日本の歴史的な名所で戦われてきた。私は理事として中尊寺に行ったことがあるが、国宝の金色堂のすぐそばで戦われる対局は、荘厳な思いがしたものだった。

 今回の七番勝負も第3局まで「名古屋城」、福岡の「宗像大社」、松島の「瑞巌寺」と転戦してきた。

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