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【長谷川幸洋「ニュースの核心」】『モリカケ文書』が明かす真実は? 籠池夫妻の“異様”な姿 財務省の記録廃棄は「そこまでやるか」 (2/2ページ)

 財務省は、交渉記録を佐川宣寿前理財局長の国会答弁に合わせて廃棄していた。「そこまでやるか」というのが正直な感想である。

 野党は「それも政治の責任」と安倍政権を追及しているが、これほどひどい証拠隠滅を指示するような政治家など、いるわけがない。かえって、首相の無関係が証明されてしまった形だ。

 文書改竄に続く記録廃棄で、財務省の信頼は完全に地に落ちた。もう「財政破綻寸前です」などと言っても「隠した資料を出せ」「真実を話せ」と言われたら、ぐうの音も出ないだろう。

 加計学園問題では、学園が愛媛県と今治市に「誤った理事長と首相の面会情報を伝えていた」と発表した。県が新文書を国会提出したことを受けたものだ。本当かどうか知る由もないが、野党は追及するだろう。

 それは、大いにやればいい。それでも文科省と獣医師会が結託して守っていた岩盤規制を、国家戦略特区が打ち破った功績は消えない。そこを国民がどう評価するか、である。

 ■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革推進会議委員などの公職も務める。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア-本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。最新刊に『ケント&幸洋の大放言!』(ビジネス社)がある。

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