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【編集局から】記者会見が「もろ刃の剣」のワケ メディア側も資質問われ

 最近の注目ニュースを見るにつけ、「記者会見は、もろ刃の剣だ」との思いを強くしています。

 不誠実な首脳陣と傲慢な司会者が大炎上を招いた日本大学や、財務省の決裁文書改竄(かいざん)問題で、「上から目線」の物言いが火に油を注いだ麻生太郎副総理兼財務相は、まさに「反面教師」でしょう。

 一方、危険タックルをした日大アメリカンフットボール部の宮川泰介選手は、「実名・顔出し」の対応と真摯(しんし)な説明によって、世論を味方につけました。

 会見がネット上で中継される時代で、厳しい評価にさらされるのは、質問を受ける側だけではありません。

 「記者が劣勢」「質問レベル低い」「ねじ曲げて書くなよ」

 日大アメフト部前監督や麻生氏の会見を中継したニコニコ動画の画面上には、メディア側の資質をチェックするようなコメントが相次ぎました。

 かくいう私も、偉そうなことは言えません。これまで産経新聞記者として、「二重国籍」問題の渦中にいた蓮舫民進党代表や、相次ぐ北朝鮮のミサイル発射に対応する菅義偉官房長官の会見に臨む際、いかに建前ではない答えを引き出すかに苦心した記憶があります。

 質問力のない記者は、AI(人工知能)に取って代わられる日が、いつか来るかもしれません。(清宮真一)

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