記事詳細

【平沢勝栄 俺がやらねば】トランプ大統領は「救世主」となるか、拉致問題の進展に期待 米朝首脳会談 (1/2ページ)

 史上初の米朝首脳会談をめぐり、ドナルド・トランプ米大統領は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長にいったん中止を通告したが、「12日のシンガポール・セントーサ島での開催」が決まった。

 正恩氏は「核を放棄すれば、体制崩壊につながる」と考えている。そのため、日米などが求める「完全非核化」を受け入れることはないだろう。

 その正恩氏は、これまで処刑や暗殺、拷問など多くの人権侵害をはたらいてきた。だからこそ、トランプ氏も最近まで、正恩氏を激しく非難したのだが、首脳会談を前にして、評価する姿勢に転じた。

 日本にとっては、北朝鮮による重大な人権侵害である拉致問題が、米朝首脳会談でどう扱われるかが最大の関心事だ。

 マイク・ポンペオ米国務長官が5月に訪朝した際、北朝鮮は、拘束していた米国人3人を解放した。それもあって、日本では「米国の強い働きかけがあれば、拉致問題が動くのではないか」との期待が高まっている。

 しかし最近、トランプ氏は、正恩氏側近の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長と2時間にわたって懇談した後、記者団に次のように語っている。

 「人権問題は協議していない」「米朝関係が順調に推移しており、『最大限の圧力』という言葉は、もう使いたくない」

 北朝鮮にかなり歩み寄った発言だ。なぜトランプ氏は、ここでも発言を変えたのか。