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東京高裁が再審開始決定取り消し 袴田巌元被告の第2次再審請求 (2/2ページ)

 地裁決定は「有力な証拠が捏造された疑いがある」と指摘し、弁護側も捜査機関による捏造を主張していたが、大島裁判長は「具体的な根拠に乏しい」と否定した。

 一方、刑と拘置の執行停止については、袴田元被告の年齢や生活状況、健康状態などに照らし、「執行停止を取り消すのが相当とまでは言えない」とした。

 昭和43年の1審静岡地裁判決は、事件から約1年2カ月後に工場のみそタンクから見つかった5点の衣類が犯行着衣で、袴田元被告のものであると認定。自白調書1通の信用性を認めた上で有罪とした。

 第2次再審請求審で弁護側は、半袖シャツの血痕のDNA型鑑定結果などを「新証拠」として提出。地裁はこれらを根拠に再審開始を認めた。

 即時抗告審では、鑑定で用られた新手法の有効性をめぐり、検察側推薦の鑑定人による検証実験を実施した。検察側は「独自の手法で信用できない」、弁護側は「検証実験は新手法と異なる条件で行われている」と主張していた。

 第2次再審請求は秀子さんが申し立てていた。

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