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北の農場が「闇金」に頼る理由 (1/3ページ)

 北朝鮮の燃料価格は、国際社会の制裁の影響を受けて乱高下を繰り返してきたが、最近になって下落に転じたと伝えられている。

 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、最近平壌を訪れた中国朝鮮族のビジネスマンの話として、ガソリン1キロ(1.34リットル)の価格が1.7ドル(約189円)で、最も高かったころの2.5ドル(約275円)と比べてかなり安くなり、中国と変わらないと報じた。

 これを受け、長距離バスも最近になって運行を再開した。一方、その予算すらない事業所も少なくない。その代表例が協同農場だ。北朝鮮の平野部は田植えのシーズンに突入しているが、燃料不足に悩まされている。

 平安南道(ピョンアンナムド)の情報筋によると、平城(ピョンソン)市の慈山(チャサン)協同農場は、田植え実績が最も良好だと評価されているが、それにはからくりがあった。

 「国は燃料を配給しないのに『田植えをシーズン中に終えろ』とうるさい。そのため農場は、商人から農業機器ようの燃料をツケで購入して田植えを行っている」(情報筋)

 慈山協同農場など、現段階で田植えを半分以上終えられたところは、このようなツケで燃料を確保し田植え機を使っている。秋の収穫後に倍にして返済する条件で、商人から燃料を確保したのだ。一方、燃料を確保できなかった農場は、いつ田植えが終えられるか見通しが立たない状況だ。

デイリーNKジャパン
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