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【長谷川幸洋「ニュースの核心」】米の“台湾派兵”は嵐の予兆 高まる米中の緊張関係…東アジア情勢の不透明感増す (1/2ページ)

 米中関係がにわかに緊張している。ドナルド・トランプ米大統領が対中制裁関税の発動検討を発表したのに加えて、米国務省は台湾における米国の窓口機関である「米国在台湾協会(AIT)」の警護要員として、米海兵隊に要員派遣を要請した。

 中国は猛反発している。海兵隊による施設警護は、事実上の「大使館扱い」を意味しており、中国が唱える「1つの中国」という主張に真っ向から対立するからだ。少人数とはいえ、軍事的色合いさえ帯びている。

 トランプ氏が、中国に厳しい姿勢を示しているのは、なぜか。

 南シナ海で着々と軍事基地建設を進め、北朝鮮の「核・ミサイル」問題でも暗躍する中国に対して、「決して妥協はしない」というサインを送っているのではないか。

 そうだとすれば、米中関係は今後、緊張の度合いを強めざるを得ない。余波は間違いなく、朝鮮半島にも及ぶ。東アジア情勢は一挙に不透明感が増してきた。

 米国在台湾協会の海兵隊警護問題は昨年2月、元協会事務所長が米国で開かれたシンポジウムの席上、あいさつの中で計画を明らかにしていた。

 今回、国務省の要請を受けて、正式に台湾派遣が決まれば、初めてであり、トランプ政権の「強い台湾防衛意思」を象徴するエピソードになる。

 トランプ氏はかねて「親・台湾」色を鮮明にしてきた。

 蔡英文総統とは大統領に当選直後、異例の電話会談をした。今年3月には、閣僚を含む米台高官の相互訪問を可能にする台湾旅行法を成立させている。

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