記事詳細

【大前研一 大前研一のニュース時評】イバンカ・ブランド廃止は米中貿易戦争の影響 特別扱いに批判高まり… (1/2ページ)

 最近のニュースで面白かったのは、トランプ米大統領の長女イバンカ大統領補佐官が、自身の名を冠したファッションブランドを廃止したというものだ。同ブランドは2014年にスタートし、洋服や靴、ジュエリー、バッグなどを取り扱っていた。

 イバンカさんは表向き、大統領補佐官に専念するためと説明している。だが、中国との貿易戦争が悪化しているなか、中国の工場で生産するイバンカ・ブランドが関税対象から外されるなどの特別扱いを受けたことで批判が高まったのが理由だろう。

 同ブランドはもともと反トランプ陣営の標的にされて不買運動を起こされていたが、さらに「トランプ一家の商品だけ貿易摩擦の影響を受けないとはナニゴトか!」ということで、イバンカ商品を置いているデパートなどの小売業も攻撃を受けていた。ブランドの廃止で、従業員18人は失業した。

 米政界のセレブ女性に関しては、トランプ氏と大統領選を争ったヒラリー・クリントン元国務長官が最近出版した回顧録「WHAT HAPPENED 何が起きたのか?」(光文社)にも面白いことが書かれてある。「トランプがプーチンを評価する3つの理由」というもので、ヒラリー氏らしくロジカルに記している。

 1つめは「強い男への奇妙な憧れ」というもの。例えばトランプ氏は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長について「反対分子を除去する技能にたけている」とほめ、1989年の中国人民解放軍による天安門広場虐殺事件も対しても「力を見せつけた、と感心している」としている。

関連ニュース