記事詳細

韓国・文大統領の支持率が「危険水域」に接近 雇用政策大失敗で不支持率4割

 下落を続ける韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持率が、「危険水域」に近づいている。最新の調査では50%台半ばとなり、不支持率は4割に達した。韓国メディアは、政権の守るべき支持率の下限を40%と報じているが、反転材料は乏しい。今後、北朝鮮の非核化が進まず、経済政策の失敗が続けば、さらなる下落は避けられない状況だ。

 世論調査会社「リアルメーター」は3日、文氏の支持率が就任以来最低を更新し、55・2%となったと発表した。同社の調査では、4月末の南北首脳会談直後には支持率が70%台後半で、4カ月余りで20%近く下落したことになる。不支持率も就任後初めて40・0%まで上昇した。

 別の世論調査会社「韓国ギャラップ」の調査でも、文氏の人気は低迷を続けている。5月第1週には8割を超えていた支持率が、8月31日の発表では就任後最も低い53%まで下落し、不支持率は就任以来最高の38%に達したのだ。

 支持率が下落している背景として指摘されるのが、文氏の掲げる経済政策の失敗だ。雇用拡大を掲げる政権は、最低賃金を大幅に引き上げ、庶民の購買力を高めることによる経済成長を図ったが、逆に「雇用惨事」と呼ばれる事態を招いている。

 韓国紙、中央日報(日本語版)は3日、文氏の支持率下落を紹介した記事で、「専門家らは政権が守るべき支持率の下限値を40%とみている」と指摘した。

 今月には、3度目の南北首脳会談が予定されているが、北朝鮮が非核化に応じる可能性は極めて低い。経済状況も厳しいなか、文氏の支持率が回復する気配は乏しい。

関連ニュース