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【日本の元気】スマホが利用不能時でも…古い携帯のワンセグで災害に備える (1/2ページ)

 どこにいても「必要な情報」を簡単に得ることができるのがスマホだが、命を守るために「必要な情報」を、最も得たい時にかぎって得られないのもスマホだ。巨大災害時の通信不能。スマホは「スマート(賢い)な電話」の略称だが、巨大災害時には「無能な電話」に陥る。停電による基地局の機能ダウンや設備の損壊で、スマホと基地局の無線通信が不能になるからだ。

 「平成30年北海道胆振東部地震」(何と長くわかりにくい命名!)発生直後、テレビ報道では「震度7の余震が起こり得る」と強い調子で注意を呼びかけ続けたが、「同規模の余震が再来する」とは考えていない人も少なくなかったはず。広範囲な停電でテレビ視聴ができず、スマホによる情報も途絶。警告を知らなかった人が命を失うおそれが…。「無能な電話」は命をも脅かす。

 私は、1995年の阪神・淡路大震災以降、巨大災害遭遇時に備えて衛星電話を契約、最近は小型になった衛星電話(通信衛星インマルサットを利用)を欠かさず鞄に入れている。災害が大きな取材テーマゆえ、非常時の通信確保のためだ(途上国の僻地取材でも活用)。

 もっとも、誰もが衛星電話を持ち歩けるわけではないが、スマホが利用不能時でも「ワンセグTV」なら災害時の情報収集が簡単にできるじゃないかと思いついたのは今年の初夏だった。ワンセグTVはテレビ局の堅牢な送信アンテナから電波を送っているので、北海道地震でも放送途絶はなかった。

 ところが情けないことに、私のスマホ(iPhone)は、初号機から現在までワンセグ機能なしだ(そのためワンセグTVのことが頭になかったのだ)。専用のワンセグチューナーを買えば視聴可能だが、チューナーの選択肢は狭く、価格も1万円近くする。そこで、7年前に契約解除したNTTドコモのFOMA端末、Xperia(SO-02C)があったはずと探したところ見つかった。

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