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【有本香の以毒制毒】豊洲開場まで迷走2年…小池都知事の罪、仲卸業者5店舗が築地居座り (2/3ページ)

 約30年前、神田市場が大田市場へ移転した際に踏んだ轍(てつ)を二度と踏むまいとの反省から、豊洲への移転事業は築地の全業者の「合意」が必須とし進められてきた。

 難儀な「合意」がやっと成り、移転まで2カ月余に迫ったときに、小池都知事が「ちゃぶ台返し」をしたのだ。今般の5店舗の「反乱」を小池氏はどう収めるのか。

 問題は他にも多くある。

 第1は、再々指摘してきた環状2号線の開通遅延だ。築地市場跡地を充てる予定だった東京五輪用車両約3000台分の駐車場も間に合わないため、五輪大会期間中の渋滞と混乱は避けられないだろう。

 第2の問題は、移転の費用と資金計画だ。

 昨年夏の東京都議選の際、小池氏は「築地を守る、豊洲を活かす」という妙なキャッチフレーズで有権者をけむに巻き、大勝した。街頭演説では「豊洲市場の建設に6000億円もかかるんですよ!」と叫び、あたかも前任者らが「税金を無駄遣いした」かのように多くの有権者をミスリードしたのだが、その費用を実際いかに工面するのか。

 もともと、建設費を含む移転費用の不足分は、築地跡地の売却で賄う計画だった。これも小池氏がひっくり返したのだが、不思議と、都のウェブサイトには今も旧来の資金計画が載ったままだ。税金で穴埋めなどという話にならないようにウオッチせねばなるまい。

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