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【高須克弥 Yes!高須のこれはNo!だぜ】もったいない… 一門の誰も幸せにできなかった貴乃花親方の退職 (1/2ページ)

 貴乃花親方が相撲協会を退職したね。貴乃花部屋もなくなってしまった。何とももったいない話だよ。

 貴乃花親方は昨年に起きた弟子の貴ノ岩が元横綱日馬富士から暴行を受けたとされる事件をめぐって、協会と対立が続いていた。先日行われた会見でも協会側からの圧力をにおわせていたよね。

 「かわいい弟子がケガを負わされたんだから訴えるのは当たり前だ」という彼の気持ちは、とてもよく分かる。ことを穏便に済ませたかったであろう協会側に忖度(そんたく)しない姿勢を支持する声も多いだろう。

 ただ、正義は貴乃花親方と相撲協会それぞれにあるというのがボクの考えだ。相撲ファンにも相撲をボクシングとかほかの格闘技と同じように考えている人と、歌舞伎のように伝統芸能として楽しんでいる人とに分かれているようにね。

 相撲を純粋な勝負事として見る場合、“ガチンコ”を心情とする貴乃花親方の姿勢は評価できる。しかし、「選手ファースト」「力士の生活を守る」という考え方に立った場合はどうだろう。ガチンコでぶつかり合い続けて横綱まで上り詰めたとしても、燃え尽きてしまったらその場で引退だ。それよりも、幕内や十両を行ったり来たりするほうが“長期政権”みたいな感じで安定した生活をおくれるんだ。

 個人的には今回の騒動における一番の被害者は、ほかならぬ貴ノ岩じゃないかと思っている。モンゴル出身で母国の大先輩である日馬富士は引退してしまうし、自分もまったく表に出てこられない。そうこうしている内に所属している部屋そのものがなくなってしまったんだからね。

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